会員の皆様におかれましては益々ご健勝のことと存じます。
令和6年度(第28回)定時総会を迎えるにあたり、会員様の協議会活動へのご協力・支援に心より感謝申し上げます。また、平素は協議会の活動に際し、奈良県、関係機関、関係団体より多大なるご支援ご指導を賜り、厚く御礼申し上げます。
さてこのたび小林前会長の後任として、今年度より奈良県訪問看護ステーション協議会の会長に就任致しました。皆様と一緒に力をあわせて、新しい奈良県訪問看護ステーション協議会を築いていきたいと考えております。何卒よろしくお願い申し上げます。
令和6年度は6年に一度の診療報酬・介護報酬のダブル改定を受け、今後の更なる高齢化を見据えた訪問看護の役割や地域ニーズに応えられる訪問看護の提供体制、介護保険・医療保険の訪問看護の対象者、介護保険と医療保険の訪問看護に関する制度上の差異についての見直しが行われています。更なる高齢化を見据えた訪問看護の役割としては、医療・介護ニーズや在宅看取りへの対応とともに、小児や難病等を含めた多世代にわたる利用者への対応が求められており、安定した24時間のサービス提供体制の構築・強化が急務となっています。なかでも、退院後早期の医療ニーズが高い方に対する療養生活支援への対応力、入院前後の医療機関と訪問看護の連携体制強化と情報共有の基盤整備が重要視されています。また、地域ニーズの応えられる訪問看護の提供体制では、24時間対応体制における看護職員の身体的・精神的負担の増大が指摘され、夜間対応体制の評価等の見直しも行われています。
今回の改定内容を踏まえ、令和6年度は地域共生社会の実現に向けた訪問看護師の人材育成と質向上への取り組みを推進し、奈良県内の訪問看護師がより能力を発揮し、やりがいと責任をもって続けられるよう支援することを理念と致しました。会員一人ひとりが専門性を高めるために常に自己研鑽に励み、豊かな感性と倫理観を備え、信頼される質の高い訪問看護サービスを提供できる自律した訪問看護師へと成長する機会を提供していきたいと考えております。
最後となりましたが、会員の皆様方の益々のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。